一曲目が始まったとたん、そう感じた。
音楽が動いていた。指揮者も奏者も。
吹奏楽の演奏は、オーケストラに比べて、あまり動きがないといわれることが多い。
オーケストラだと、始終弦楽器が弓を動かしているので、見た目で動きを感じることができるが、吹奏楽の場合、スタンドプレイが有るとき以外、動いているのは指揮者と打楽器ぐらいのもの。トロンボーンがちょっと動くか。他の管楽器も指は動いているのだが、観客席から見るとほとんど、全く見えない。
それが動いて見えた。奏者も指揮者も躍動的だった。(ま、そんな曲でもあったが・・・)
最近の流行なのだろうか。浜松でも高校生や大人のバンドがやっていたが、力が入るフレーズや音を出すとき、くっと首や手・肩などを横に振る。(様子が分かりますか?)
以前、(だいぶ)音楽が揺れて、観客席も揺れていた、という経験を一回だけしたことがある。弘前でヘルムート・ビンシャーマン率いる、ドイツ バッハゾリスデンが演奏会を開いたことがある。この時の「音楽の捧げもの」は、音楽で客席が揺れていた。「ブランデンブルグ協奏曲第5番」も素敵だった。
そんな心に残る演奏会をまた、聞いてみたいものだ。
そして、そんな演奏をしてみたいものだ。


