ワールドボーイGXO
私は朝起きると、まずラジオのスイッチを入れます。そのラジオは、ナショナルのワールドボーイGXOといい、高校の土岐に買ってもらったものです。かれこれ40年以上使っている年代物。当時、夜8時からのFMクラシックアワーは欠かさず聴きました。そのうち、ヘルムート・ヴァルハというチェンバロ奏者のファンになりました。繊細でいながらダイナミックな演奏は実に魅力的で、勉強の手が止まる(本当はいつも止まっていた)ほどでした。給料をもらうようになり、真っ先に買ったレコードは、ヴァルハ演奏のバッハ平均率クラビア曲集全曲盤でした。そのレコードの解説文を初めて読んだときの衝撃は、今でも忘れることができません。彼は盲目だったのです。
辻井伸行さん(20)は全盲のピアニストです。今年の6月、公明な国際ピアノコンクールで優勝しました。マスコミはこぞって「全盲」というハンディをドラマ化し、テレビのコメンティーターは絶賛の嵐。しかし、全盲ゆえの賛辞は、辻井さんの演奏家としての正当な評価を覆い隠してしまします。なぜなら、高名なコンクールの審査に全盲という要素は有利にも不利にも働かないからです。辻井さんが優勝したのは、彼が全盲だったからではなく、純粋に一流の演奏家だからです。
二人に共通するのは、全盲の他にもう一つあります。それは、どちらの親も、我が子を「できない」ではなく「できること」を信じて、懸命に支え続けたことです。その才をいち早く見抜き、信じ続けたのは親だからこそ。人を育てるというのは、その子の可能性を信じ、自信を育てることなのだとつくずく感じます。
今年度、私たち職員は、教育活動のモットーを「我が子と思って接する」としました。このことは、4月1日、年度最初の職員会議で先生方と共通理解を図りました。子どもたちにとって私たち職員は直接の親ではありませんが、我が子と思えば、子どもにかける言葉の中身も、口調も違ってきます。指導の懸命さも違ってきます。子どもの才に可能性を見いだし、自信をつけてあげることが「育てる」事の本質だとすれば、私たち職員、そして保護者の皆様も、二人の演奏家に真摯に学ぶべきではないでしょうか。
ちなみに、辻井さんのカラオケ18番は「きよしのズンドコ節」、我が愛機ワールドボーイからも、調子よく流れてきます。
ワールドボーイ
当時私は中学生。友だちが、買ってもらったと見せてくれた
カッコイイワールドボーイを尻目に、私は、何も知らない父親が
勝手に買ってくれた、古い形の(横長の)カッコワルイラジオを
聴いていました。シカモエフエムガハイラナイ・・・
ステレオが欲しい!当時の私の目標はステレオでした。
当時のステレオといえば、モジュラーステレオ。
レコードプレイヤー、小さなスピーカーが2個、
レシーバーアンプというセット。
そこで始めた新聞配達のアルバイト。
三沢高校が甲子園で延長戦を戦っていたとき、
夕刊が来なくていらいらしていたのを覚えています。
そりゃそうだ、延長18回引き分け再試合だもの。
正月の新聞はあまりに重くて、そりで引っ張ったり、
友だちに手伝ってもらったり。
それでも、月7〜8千円もらっていたと思います。
ワールドボーイが当時15000円くらいですから、
2ヶ月もやれば、買えたことになります。
でも、だいぶ続けた記憶がありますが
レコード代に消えたのでしょうね。
当時、シングル盤が270円〜330円くらいでした。
LPは2000円〜2500円くらいなので、
今とそんなに変わっていないことになります。
そのうち廉価版なるものが登場し、LPが1000円、
1300円くらい。
そして、レンタルレコードの登場で、
レコード屋が衰退し、追い打ちをかけるように
CDの登場。
レコードは終焉を迎えるのです。
しかし我が家にもまだまだたくさん、その財産は
眠っています。
たまに聴いてやると、喜んだように、
素敵な雑音と共に、いい音を出してくれます。
つい昔を思い出してしまいました・・・