2011年12月26日月曜日

サザエさんと笑点


心に「サザエさん」
校長 ◎◎◎◎

私が知っている限り、少なくてもこの10年間、テレビ視聴率でベストテンから外れたことがない番組が2つあります。「家政婦のミタ」がヒットしても、朝ドラ「カーネーション」が話題になっても、「嵐にしやがれ」等のバラエティー全盛でも、この2つの番組はいつも上位にランクします。なんの番組だと思いますか
それは「笑点」、そして「サザエさん」です。
なぜこの番組は長く愛され、そして、支持されるのでしょうか
 「サザエさん」は携帯電話も電子レンジもない時代のお話なのに、生活がとても豊かです。その豊かさに人気の秘密があります。カツオはあくまで要領よく、サザエは陽気でのんきに動き回ります。良識を持ってすれば、「如何なものか」と文句の一つもつけたくなりますが、文句、批判など聞いたためしがありません。
カツオはいたずらばかりしている悪い子ですか
サザエは失敗ばかりして頼りない、役に立たない大人ですか
違いますよね。それは、いたずらも失敗も心豊かだからです。その豊かさの中にある「サザエさん」を見ていると心が和み、癒され、平穏を感じるのだと思います。
「笑点」はお笑い芸人出演のバラエティー番組とは違います。どちらにも笑いがありますが、笑いの質が違います。バラエティーは刺激的で、間髪入れぬタイミングで笑わせますが、「笑点」は心和ませ、癒しながら自然の笑いを誘います。その意味では、「笑点」も「サザエさん」も本質的に同じです。
毎週見ているとよく分かります。この2つの番組には、私たちが忘れかけている、そして忘れてはいけないことがいっぱい詰まっています。そして、見ている側が知らず知らずのうちに、それをうらやましく思ったり、大切だと感じるからまた見たくなるのです。
長々とこんなお話をしたのは、最近、子どもたちに「サザエさん」が足りないなあと思ったからです。友達のズックを隠す。仲間外しをする。自分を棚に上げて文句をつける。誹謗中傷の落書きをする・・・。小さいことのようですが、このような心の貧しさは形を変えて花開き、いずれ取り返しの付かないことになっていきます。
保護者の皆様、ここを何とかしましょう。一家団欒の中の話題に取り上げてもらえれば幸いです。心に「サザエさん」です。
ところで、私は常々「サザエさん」と「笑点」は国宝に指定すべきと考えています。全国民から愛される国宝。いいと思いませんか。




ここからは、gambが書きます。

学校で、外部評価として、保護者にアンケートをとると、校長のこの学校便りに載るお話を楽しみにしている保護者が多いことが分かります。
校長にあの話しはどういう風にして書くのですかと聞いたことがあります。するとこともなげに、「ちょっぴり蘊蓄を傾け、オチをつけ、子どもたちのことに繋げ、ちょっぴり笑いをとる」のだと。
なるほど・・・・まねはできませんが・・・

この校長も今年度で退職。忘年会でのお話の中で、「退職するという気持ちは全然無い」という。今まで見てきた校長は、退職の最後の年は、「まあ、どんでもいいべ、どうせ、わ、来年いねし」という気持ちがあちこちに出るものです。それが全くない。来年もこの学校にいるかのごとく、来年度の構想を話しています。
毎朝、誰よりも早く学校に来て、雨の日も風の日も雪の日も校門の前に立ち、子どもたちと挨拶をして、その日の子どもたちの様子を職朝で、話してくれる校長先生。
学ぶことがたくさんありました。
前にも書いたような気がしますが、ベートーベンのピアノソナタの全集について、オーディオについて、ジャズについて、語り合える人は、残念ながら、うちの学校にはいません。当たり前かもしれません。みんな忙しくて、そんなもの、聞く暇なんかあるもんか。という答えが返ってきそうな気がします。でも、「心にサザエさん」をもっていれば、もっと心が豊かになれそうな気がするのですがどうでしょうかね・・・・・

1 件のコメント:

Quemji さんのコメント...

笑点、ときどき見るんですけど、イジメの要素って昔っから満載じゃないですか。容姿をからかったり、性格を揶揄したり。でもなんでダウンタウンはダメで笑点は良いんでしょう? 同じテレビ局なのに。そこに答えが有りそうな気がします。見ている年齢層が違う。分別のある大人が見る笑点では、いじめに見えるような個人攻撃もオヤクソクとして認知出来る。根も葉もない子供の見るダウンタウンは、いじめそのものの行為が面白いとしてみてしまう。制作側はどちらもお約束のつもりなんです。