2013年12月17日火曜日

コンクール自由曲

 このことについては何回も書いているが、今回また同じ思いを強く感じたのでもう一度書くことにする。書かなければ収まりが付かないということなのかもしれない。

 12月14日(土)全日本アンサンブルコンテスト青森県大会予選 第30回西北地区大会が中泊町総合文化センター「パルナス」で行われた。私は計時係だったので、全ての団体を聞くことができた。高校の部20チーム、小学校の部14チーム、中学校の部30チーム、一般の部1チームの計65チームが参加した。この中で外国人の作曲家の作品を演奏した団体はわずか17チームであった。その他の49チームは日本人の作曲家の曲を演奏したことになる。
 何も日本人の作曲家だからどうのこうの言うつもりはない。問題なのは、これらの曲がほとんど、「アンサンブル「コンテスト」のために」書かれた作品であると言うことだ。
 特徴としては、
1.4分30秒くらいで終わるように作られている。
2.コンクールで勝つために効果的な技法が使われている。
3.比較的易しい技術で演奏できるようにも作られている。
4.逆に途方もない技術を要求している曲もある。
5.すてきなメロディが「見当たらない」
  (逆に言うと、温い音楽の垂れ流し)
6.だから、何回聞いても私の頭には残らないしあの曲をやってみたいとかやらせてみたいとか思う曲が一曲も見当たらない。
7.あざとい技法が鼻につく。

 コンクールを聞いていて、こんなに嫌な気持ちになったのは初めてだ。もっとひどい言い方をすると吐き気がしてきた。

 作曲家はその作品が全国大会なんかで取り上げられると日本全国の吹奏楽関係者が聴く事になり、次の年のコンクールでたくさんの団体が取り上げてくれれば、作品が売れ、商売が成り立つということになる。作曲家だって商売だから、作品が売れなければ大変なことになる。しかし、粗製濫造によってなのかどうか分からないけど、あまりにもくだらない作品が多すぎる!そんな曲を何ヶ月も一生懸命練習している子ども達がかわいそうだ。何も心に残らないような気がする。

 丁度その土曜日、今年度の全日本吹奏楽コンクール全国大会の高等学校の部がBS朝日で放映されていた。録画したものを昨日鑑賞したが、金賞受賞団体のうち日本人の作曲家は天◎◎◎、福◎◎◎、樽◎◎◎、大栗裕の4人だけだったのが救いだった、大栗裕以外は全部好みではない。ラッキードラゴンとかマゼランとか流行っているようだが、全然心に残っていない。

 先日の演奏会の後の打ち上げで、弘前市吹奏楽団のために作曲してくれた高橋先生とこの話になったのだが、全く同意見だった。その他にももっといますよということで、山◎◎◎、福◎◎◎、高◎◎◎、八◎◎◎◎、高◎◎◎、鈴◎◎◎、広◎◎◎、まだまだ書ききれないぐらいいるが、みんな最近の時流に乗ったコンクールのために作品を書いている人達。

 小難しく、冗長な曲を書いても売れないということもあるのだろうがあまりにも安易すぎる。

 後もう一つ、最近の傾向として、フレキシブルというか、いろんな編成で演奏できるように曲が作られているもの。しかも最大8人で。これこそ、アンサンブルのためでしかない証拠。これらの曲はかえって、バランスが難しく、別の苦労が伴う。みんなで楽しくできる曲を標榜するのなら、何人でも吹けるように書いたらどうですか?現場の先生達も、安易に選んでいるのだと思う。

 全日本の傾向を見ても、だんだんクラシックが復活してきているようにも思える。オペラも多いけど。ベルリオーズ、エルガー、スパニョーラ、シェーンベルグ、グリエール、バッハ、レスピーギ、R.シュトラウス、バルトーク、ボロディン、マスネ、ショスタコ、等の名前が見られたのは、とても良いことだと個人的には思う。長い歴史に揉まれながらも今まで生きてきたのは、この作曲家その作品にはやはり価値があるからだと思うのです。毎年大阪俗謡を演奏して全国大会に出場し金賞を取っている淀工のことを皆さんはどう思いますか。良い曲はいつまで経っても良い曲だし、だからこそ未だに、ベートーベンやブラームスが演奏され続けているのだと思いますが、どうでしょうか。演奏しても演奏しても、演奏する度に新しい発見があったり、まだまだやり足りないと思うから、また演奏するのだと思います。

 どうか、安易に曲を選ばないで欲しいと思いつつ、この辺で。


1年ぶりのブログの更新でした。


2013年1月24日木曜日

ビートルズLPの感想


私の感想
東芝EMIのhttp://emimusic.jp/beatles/special/2012_analog2.htm#comment
ここのサイトに、私の感想が載りました!

サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドを聴いたのてすが、これはもう驚きの連続で、耳も目も釘付けでした。そして、あの、A面が終わるという感覚が、久しぶりに蘇りました。
レコードをひっくり返してB面がスタートするともう、時代は1960年代に突入していました。
そして、あの音の素晴らしさ!今までのレコードでも、CDでも、聴いたことが無い音が私の耳に飛び込んでくるのです。
それは、空間や空気感が違うと言えば良いのでしょうか。今まで閉じ込められていた音が解放されたような、そんな感覚に襲われました。
素晴らしいLPをありがとうございました。
私の世代には、ジャケットの大きさといい、手に持った感覚といい、やはりレコードがしっくりきます。
liberteさん

21世紀に最高の音質で蘇ったザ・ビートルズLPレコード
21世紀のいま、ビートルズの音楽をLPで追体験するメリットは数えきれないほどある。一番大きなメリットは携帯音楽プレーヤーのイヤホンではなく、スピーカーを通して音楽に向き合えること。メンバーやジョージ・マーティン、ジェフ・エメリックらの意図した音像が、当時の空気感そのままに伝わってくることが何より大きい。CDでも同じ感覚は楽しめるものの、A面とB面に念入りに振り分けられた曲順やアルバム全体の構成を感じとるには、アナログ盤を引っ繰り返すプロセス(=時間的余裕)がどうしても必要になってくる。 
今回の復刻LPで見逃がせないのは、180グラムの重量盤でプレスされていることである。重量盤LPは従来のアナログ盤より厚みがあるので、長期間保管してもディスクが反ってしまう心配が少ない。ディスクの平面性はカートリッジの針が音溝(グルーヴ)を正確にトレースするのに極めて重要なポイントだ。アナログ盤はカートリッジの針先が音溝を正しく読み取れないと、音が飛んだり、歪んだりする。たとえて言うなら、アナログ盤は道路で、針先はクルマのタイヤに相当する。180グラムの重量盤LPは、いわば最新技術の駆使された高速道路のようなものだ。デコボコに舗装された道路より、平面性の保たれた道を進む方がどれだけ快適で、クルマに負担が少ないか想像がつくだろう。 
今回の復刻LPに採用されたマスターは、2009年に世界中を沸かせたCDマスターが活用されている。その時、プロモーションのために来日したアビイ・ロードのエンジニアが発言していたコメントで、一番印象的だったのは他でもなく「2009年マスターは、携帯音楽プレーヤーで聴くことは想定せず、スピーカーの聴取環境を通してビートルズの音楽を後世に引き継ぐことを考慮しながらリマスタリングを施した」というものだ。そのCDマスターが、ビートルズ・デビュー50周年という2012年のこの節目にLPシリーズできちんと復刻されたことは、彼らの記念すべき年に発売されたということ以上に音楽との接し方や楽しみ方をわれわれにいま一度投げかけているような気がしてならない。 
ラッカー盤のカッティングも外部スタジオではなく、ビートルズの生まれ故郷とも言えるアビイ・ロードのスタジオでしっかりと行なわれていることもとても意義深い。50年間に発売されてきた彼らのアナログ盤は数多くあるが、2012年版の最新LPはその長い歴史に新たなページを刻んだ。
(BeatSound 武田昭彦)

2012年12月24日月曜日

青森トロンボーンアンサンブル

良い団体に育ったなあ、と言う感触。

1部を聞いての感想
こいつ等は、デュカスがやりたいのか、メンデルスゾーンがやりたいのか、ヘンデルがやりたいのか、ブルックナーがやりたいのか、ドビュッシーがやりたいのか....どれでも無いと思った。

どの曲もそういう色が見えて、臭いもした。でもそういうことじゃあないんだね。

では何をやりたいのか。トロンボーンが吹きたいのか。これもあたっているようで違うような気がした。

では.......ふと思った。音楽をやりたいんだ。

やりたいんだね。それが見えるもの。
こういう演奏会はいいよね。やりたいことが分かる。


2部の西田幹さんの演奏に感想を書けるほど、偉くないので、ただ凄いなあ、としか書けませんが、トミーペダーソンの曲は、35年ぐらい前からカセットテープに録音したものをなぜか持っていて、その超絶技巧を堪能していたものです。
今回懐かしく、生で聞けたことがとても嬉しかった。ただ、当時の音大生が束になってかかっても、この楽譜は吹けなかったと言う話を聞いたことがあります。
皆さんは、当時の音大生を遙かに超えているのではないかと思っています。

関西弁ってずるいよね。全部持って行かれてしまいます。

でも、良い演奏会でした。ありがとうございました。

2012年11月16日金曜日

アンサンブルコンテストの曲

プログラムでアンサンブルコンテストの曲をみて、びっくりした。
ほとんどが、日本人の作曲者によるもの。
いや、日本人だから悪いといっているのではない。
それらが、「アンサンブルコンテストのために」書かれた曲ということである。
だから聞いたこともない曲ばかり。
つまり、時間も5分以内におさめられ、編成も今時の事情に添ったものである。
それは、少子化により、人数も減り、同じパートが5〜6人なんて揃わず、フルート1,クラ2,サックス3,パーカッション2などということになる。
そういう編成のために曲が書かれていることにびっくりしたのである。

先生方や子ども達にはとても有り難い話なのであろう。そういうニーズが沢山あるのだろう。これこれこういう編成なんですけど、なんか、良い曲はありませんかね。それじゃあ、そういう編成のためにアレンジしましょう。

アレンジ、は、まだ良かった。ちょっと前はそれもあった。
今は、曲を作ってしまうのである。
作曲者はいいでしょうね。儲けるからね。聞いたことのない作曲家がずらりと並ぶ。
売らんかな、という曲ばかり。中身はなんもないけれど。
これで全国大会なんかに行って、CDなんかになってもらえば、全国的にヒットすることになる。へっへっへ。

こんな曲の中に名曲は生まれないでしょうね。使い捨て。
アンコンのための曲。
売るための曲。


でも、まあ、モーツアルトもそうだったと言われればそれまでですがね。

指導していて、虚しいのです。
こんな曲に一生懸命になる必要ないよ、と言ってあげたいけど、そうもいかず。


今年、弘前市吹奏楽団では、ボロディン作曲の「ダッタン人の踊り」を演奏します。
いいメロディですよね。名曲は、歌い継がれる。いいメロディはずっと残っていきます。

何を言ってるんですか。今の時代、もう、いいメロディなんか生まれないんですよ。
音の組み合わせには限りがあって、出尽くしてるんです。

なんて声が聞こえてきそうだ。

いい曲って何なんだ?!

2012年7月11日水曜日

Blast! ブラスト!

もう一度見たい、聞きたいと思う演奏会
料金が高くないと思う演奏会
聴きに、見に行けなかった人に
「良かったよ、行けば良かったのに」と言える演奏会
聴きに、見に行かなかった人が悔しがる演奏会
人に勧めたくなる演奏会
演奏時間が短く感じる演奏会
もっともっと聞きたい見たいと思う演奏会
驚きのある演奏会
目を耳を凝らして見聞きする演奏会
観客と一体となった演奏会
なんの説明がなくても楽しめる演奏会
演奏会が始まる前に流れる音楽が
内容を予感させわくわくする演奏会
休憩時間も演奏会終了後も楽しませてくれる演奏会
ほとんど知らない曲ばかりだけど楽しめる演奏会
(ボレロとマリンバスピリチュアルとあと2曲ぐらいは
聞いたことがあるメロディがあったけど)
全員で何人居るんだろうと思わせる演奏会
動きのある(ありすぎ!)演奏会
立体的な演奏会
こいつら、何もんじゃあ!と思える演奏会
ステージが狭く感じる演奏会

各楽器のテクニック 神業 SDだけで会話ができる
もちろん金管楽器も
ジャグラーも真っ青なバトンテクニック
動き マーチングバンドなんかお話にならない 
合唱 プロ以上 ステキな動き付き
打楽器は一所に落ち着いて叩くものではない 

彼らは、一人何役をこなしているのだろう?

DVDでは、見たことあるけれど。
生を見たのは初めて。

長生きはするもんです。
良いもの見聞きさせていただきました。

行った人良かったね。心の中で反芻しましょう。
行けなかった人は次回是非行きましょう。
それまではDVDで我慢しましょう。
生には及びませんが、アップで見られるのでね。


時間が無かったら、作れば良い。
お金がなかったら、借りてでも、行って欲しい演奏会でした。