このことについては何回も書いているが、今回また同じ思いを強く感じたのでもう一度書くことにする。書かなければ収まりが付かないということなのかもしれない。
12月14日(土)全日本アンサンブルコンテスト青森県大会予選 第30回西北地区大会が中泊町総合文化センター「パルナス」で行われた。私は計時係だったので、全ての団体を聞くことができた。高校の部20チーム、小学校の部14チーム、中学校の部30チーム、一般の部1チームの計65チームが参加した。この中で外国人の作曲家の作品を演奏した団体はわずか17チームであった。その他の49チームは日本人の作曲家の曲を演奏したことになる。
何も日本人の作曲家だからどうのこうの言うつもりはない。問題なのは、これらの曲がほとんど、「アンサンブル「コンテスト」のために」書かれた作品であると言うことだ。
特徴としては、
1.4分30秒くらいで終わるように作られている。
2.コンクールで勝つために効果的な技法が使われている。
3.比較的易しい技術で演奏できるようにも作られている。
4.逆に途方もない技術を要求している曲もある。
5.すてきなメロディが「見当たらない」
(逆に言うと、温い音楽の垂れ流し)
6.だから、何回聞いても私の頭には残らないしあの曲をやってみたいとかやらせてみたいとか思う曲が一曲も見当たらない。
7.あざとい技法が鼻につく。
コンクールを聞いていて、こんなに嫌な気持ちになったのは初めてだ。もっとひどい言い方をすると吐き気がしてきた。
作曲家はその作品が全国大会なんかで取り上げられると日本全国の吹奏楽関係者が聴く事になり、次の年のコンクールでたくさんの団体が取り上げてくれれば、作品が売れ、商売が成り立つということになる。作曲家だって商売だから、作品が売れなければ大変なことになる。しかし、粗製濫造によってなのかどうか分からないけど、あまりにもくだらない作品が多すぎる!そんな曲を何ヶ月も一生懸命練習している子ども達がかわいそうだ。何も心に残らないような気がする。
丁度その土曜日、今年度の全日本吹奏楽コンクール全国大会の高等学校の部がBS朝日で放映されていた。録画したものを昨日鑑賞したが、金賞受賞団体のうち日本人の作曲家は天◎◎◎、福◎◎◎、樽◎◎◎、大栗裕の4人だけだったのが救いだった、大栗裕以外は全部好みではない。ラッキードラゴンとかマゼランとか流行っているようだが、全然心に残っていない。
先日の演奏会の後の打ち上げで、弘前市吹奏楽団のために作曲してくれた高橋先生とこの話になったのだが、全く同意見だった。その他にももっといますよということで、山◎◎◎、福◎◎◎、高◎◎◎、八◎◎◎◎、高◎◎◎、鈴◎◎◎、広◎◎◎、まだまだ書ききれないぐらいいるが、みんな最近の時流に乗ったコンクールのために作品を書いている人達。
小難しく、冗長な曲を書いても売れないということもあるのだろうがあまりにも安易すぎる。
後もう一つ、最近の傾向として、フレキシブルというか、いろんな編成で演奏できるように曲が作られているもの。しかも最大8人で。これこそ、アンサンブルのためでしかない証拠。これらの曲はかえって、バランスが難しく、別の苦労が伴う。みんなで楽しくできる曲を標榜するのなら、何人でも吹けるように書いたらどうですか?現場の先生達も、安易に選んでいるのだと思う。
全日本の傾向を見ても、だんだんクラシックが復活してきているようにも思える。オペラも多いけど。ベルリオーズ、エルガー、スパニョーラ、シェーンベルグ、グリエール、バッハ、レスピーギ、R.シュトラウス、バルトーク、ボロディン、マスネ、ショスタコ、等の名前が見られたのは、とても良いことだと個人的には思う。長い歴史に揉まれながらも今まで生きてきたのは、この作曲家その作品にはやはり価値があるからだと思うのです。毎年大阪俗謡を演奏して全国大会に出場し金賞を取っている淀工のことを皆さんはどう思いますか。良い曲はいつまで経っても良い曲だし、だからこそ未だに、ベートーベンやブラームスが演奏され続けているのだと思いますが、どうでしょうか。演奏しても演奏しても、演奏する度に新しい発見があったり、まだまだやり足りないと思うから、また演奏するのだと思います。
どうか、安易に曲を選ばないで欲しいと思いつつ、この辺で。
1年ぶりのブログの更新でした。
2013年12月17日火曜日
2013年1月24日木曜日
ビートルズLPの感想
私の感想
東芝EMIのhttp://emimusic.jp/beatles/special/2012_analog2.htm#comment
ここのサイトに、私の感想が載りました!
21世紀に最高の音質で蘇ったザ・ビートルズLPレコード
21世紀のいま、ビートルズの音楽をLPで追体験するメリットは数えきれないほどある。一番大きなメリットは携帯音楽プレーヤーのイヤホンではなく、スピーカーを通して音楽に向き合えること。メンバーやジョージ・マーティン、ジェフ・エメリックらの意図した音像が、当時の空気感そのままに伝わってくることが何より大きい。CDでも同じ感覚は楽しめるものの、A面とB面に念入りに振り分けられた曲順やアルバム全体の構成を感じとるには、アナログ盤を引っ繰り返すプロセス(=時間的余裕)がどうしても必要になってくる。
今回の復刻LPで見逃がせないのは、180グラムの重量盤でプレスされていることである。重量盤LPは従来のアナログ盤より厚みがあるので、長期間保管してもディスクが反ってしまう心配が少ない。ディスクの平面性はカートリッジの針が音溝(グルーヴ)を正確にトレースするのに極めて重要なポイントだ。アナログ盤はカートリッジの針先が音溝を正しく読み取れないと、音が飛んだり、歪んだりする。たとえて言うなら、アナログ盤は道路で、針先はクルマのタイヤに相当する。180グラムの重量盤LPは、いわば最新技術の駆使された高速道路のようなものだ。デコボコに舗装された道路より、平面性の保たれた道を進む方がどれだけ快適で、クルマに負担が少ないか想像がつくだろう。
今回の復刻LPに採用されたマスターは、2009年に世界中を沸かせたCDマスターが活用されている。その時、プロモーションのために来日したアビイ・ロードのエンジニアが発言していたコメントで、一番印象的だったのは他でもなく「2009年マスターは、携帯音楽プレーヤーで聴くことは想定せず、スピーカーの聴取環境を通してビートルズの音楽を後世に引き継ぐことを考慮しながらリマスタリングを施した」というものだ。そのCDマスターが、ビートルズ・デビュー50周年という2012年のこの節目にLPシリーズできちんと復刻されたことは、彼らの記念すべき年に発売されたということ以上に音楽との接し方や楽しみ方をわれわれにいま一度投げかけているような気がしてならない。
ラッカー盤のカッティングも外部スタジオではなく、ビートルズの生まれ故郷とも言えるアビイ・ロードのスタジオでしっかりと行なわれていることもとても意義深い。50年間に発売されてきた彼らのアナログ盤は数多くあるが、2012年版の最新LPはその長い歴史に新たなページを刻んだ。
(BeatSound 武田昭彦)
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レコードをひっくり返してB面がスタートするともう、時代は1960年代に突入していました。
そして、あの音の素晴らしさ!今までのレコードでも、CDでも、聴いたことが無い音が私の耳に飛び込んでくるのです。
それは、空間や空気感が違うと言えば良いのでしょうか。今まで閉じ込められていた音が解放されたような、そんな感覚に襲われました。
素晴らしいLPをありがとうございました。
私の世代には、ジャケットの大きさといい、手に持った感覚といい、やはりレコードがしっくりきます。