2012年2月1日水曜日

ブラ1

病気療養中ということで、一週間家にいることにした。
最初の2〜3日は、学校どうしてるかなあと、仕事のことが気になって、落ち着かなかったのだが、考えてみれば入院前に2週間分準備して置いてきたので心配することはなかったのだ。インフルは気になるが。

重い物を持ってはいけない、まして雪かきとかしないように、といわれているわけで、そうなるともう家の中にいるしかない。いきおいパソコンの前に座ることになる。音楽が聴きたい。イヤホンで聴く。音に満足しない。そうだ、あんずましぐ、おっき部屋で聞げばいいんだ。
と思いなおしてからは、一直線。ストーブのスイッチを入れる。アンプ、プレイヤーもONにして暖める。聴く曲は決まっていた。

「奇蹟のニューヨークライブ」
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68 通称ブラ1/小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ

第1楽章 序奏〜アレグロ
有名なティンパニの連打から始まる6/8拍子の序奏がイイ。このティンパニは誰だろう。以前はサイトウキネンと言えばビッグ・ファースだったけれど。スコアを見ながらこの曲を聴くのは何年ぶりだろう。スコアの中身を忘れていた自分。アレグロ突入部分に違和感がない。そうか、テンポあげてるんだ。淡々としかし緩まず。ソロの掛け合いの部分。普通はテンポ落としてゆったり演奏させるかも。しかし、あくまでインテンポに近く。そうか、これはこれで正解だ。だって楽譜にはないも書いていないんだもの。大昔の大仰な身振り手振りが私の頭の中にはこびりついているのか。

第2楽章
遅すぎず、音楽が進む。途中のヴァイオリン、クラリネット、オーボエ、ホルンなどのソロがもう・・・・。後ろで刻まれている伴奏のリズムやテンポ、他のソロ楽器などに縛られず、それでいて勝手に弾いているわけではなく、合っていない感じもせず、なんなんだこれは。不思議な世界。

第3楽章
これも有名な最初のクラリネットによる5小節のフレーズが、メロウ。メロディは普通2小節とか4小節とか偶数が多い。この時代の作品ではとても珍しい(今のポップスでは普通ですが)。それでも、そのままでは座りが悪いので、もう一度5小節を繰り返すことで居心地を取り戻す。あまり取り上げられることは少ないが、途中のトランペットのスラーが美しい。コーダ部分の終わり、そして4楽章へという繋ぎ。よくできている。当たり前ですが。だからほとんど休み無しで4楽章が始まる。

第4楽章
出だしはもっと劇的な演奏がたぶんもっと数多あるだろう。そんなにグリグリ・ごりごりとはしていない。なんだろう、私の中にある演奏は誰の物なのだろう、とこのあたりで思い始める。ベームか?カラヤンか?バーンスタインか?アバドか、全集があるのは誰の演奏だったっけ。例の主題のアウフタクト、G音からC音への”ため”はどうかというポイント。そう来ましたか。途中のブラームス特有の転調。特に取り上げている感もなく。そうだ、この4楽章は、ソナタ形式であるにもかかわらず、リピート記号で主題に戻るのではない手法であることを思い出す。それにしてもティンパニイイナア。出ました、あのコラール。え、何?この低音。チューバ入ってる?わけないよな。トロンボーンとコントラファゴットの低音。そうか、ここはオクターブになっているんだ。だから響く。CFがキチンとなっていればと言う話ですが。そこから、もう、天国の世界へ連れて行かれる。テンポを上げて、コーダへ。

最後の拍手でライブだと言うことを思いだした。
この拍手がまたイイ。並みの拍手ではない。CDなので、様子は分からないが小澤征爾に対する温かい、そして熱烈な拍手が波のようにうねる。拍手の録音が一番良かったかもしれない。そんなCDでした。